GRANBELL HOTEL SUSUKINO
すすきのグランベルホテル
札幌 NEW LOCAL 2
札幌グランベルホテルと同時期に開発したすすきのグランベルホテル。マイクロローカリティーの考え方で、札幌グランベルホテルのエリアとは違うローカリティーがここにはある、という仮説をたててデザインしています。札幌の繁華街にある17階の建物は1階の道路面を全面ガラスとし、街の賑やかさをそのままホテル内に取り込むようにしています。一部屋あたりに2つのガラス窓の連続性が建物ヴォリューム以上の密度感をつくり、繁華街からシームレスにつながる1階のエントランスはバーと一体になったレセプションでゲストを迎えます。デザインテーマは『Wood&Steal』『Fun&Cozy』『街ナカLIVELY感』。エントランスは、木とスチールとリブガラスで組まれたボトルラックとガス灯を思わせるブラケット照明が街ナカの賑わいを館内で演出します。レストランは街ナカの賑わうダイニングをイメージし、床はダイナミックなコンクリートとフローリング、天井には木質の格子天井と大きなボールシャンデリアで賑わい感を演出しています。ガラス越しに街の喧騒と呼応するように時間とともに照明も変化して、街と雰囲気との一体感を常に演出します。 客室内は2つの窓から入る光と景色は客室をアーティスティックに彩ります。窓面にはエジソンランプが3つ並んだ照明オブジェを設置し、窓まわりの街の 賑わい感を演出します。ヘッドボードには牧草ロールからインスピレーションした多様な円形アートが空間に柔らかい居心地感を与えます。最上階には大浴場を設置し、コンパクトなサイズながらも、街の喧騒の特等席で空を眺めながら浴槽に浸かる露天風呂を設置しています。内湯も大きく開かれた窓から差し込む柔らかい光や街の煌めきの中でほっと一息つける大浴場にしています。
- 竣工年
- 2021年
- 部類
- 新築
- 業務
- 建築設計監理/インテリアデザイン
- 構造・規模
- 300室/S/17F
- 法定延床面積
- 10,186.07㎡