グローバルエージェンツが運営する新ブランドであるライブリーホテル。他の同サイズホテルと比較しても共用部の面積比率が大きく、大胆にも１階と２階と１４階を共用部として企画しています。１階はダイニングカフェ、２階はフロント＆マルチスペースでブレックファストやゲストが自由に使えるラウンジ、１４階はバーとして開放して屋上に続く階段を登るとルーフトップテラスに続きます。道路から見るアイレベルのファサードは、ホテルの顔というよりもまさに商業の顔として構成しており、大通りの喧騒から一つ入った少し落ち着きのある路地に、２層吹抜けと大面積のガラスとサインで圧倒的な存在感の賑やかさを演出しています。また、賑やかさを２階フロントまわりまで繋ぐため、１階のアプローチとエレベーターホールにはデジタルアートを設置し、２階フロントにアプローチする際には光のグリッド床で表現されたブリッジを渡るシーンをつくり、建物からホテルロビー空間に入るまでのワクワク感を様々な仕掛けのシーンで繋いでいます。２階ロビーは大きなガラス建具でロビー空間とマルチスペース空間が仕切られ、ブレックファスト以外にもセミナー開催や貸し切りミーティングなどのイベントに応じてopenーcloseを選択して、ホテルロビーに視覚的な賑やかさを与えつつも、機能性としての音量コントロールを図っています。部屋はミレニアル世代のカジュアル感を表現し、パイプフレームで構成されたガジェットフレームにホテル機能を集約し、華美なデザイン演出よりも機能性とデザインの両立を重要視しています。