bespoke hotel shinsaibashi

ビスポークホテル心斎橋

スモールルームともう一つの居場所

ネストホテルの新しいブランドであるビスポークホテル。新宿に続く第2弾が大阪南船場に完成しました。
客室は15㎡のダブル及びツインがメインのスモールサイズでありながらも、共用部は大きなカフェ&ダイニングと吹抜ラウンジを設けて、ゲストがもう一つの居場所としてくつろげるようにゾーニング構成を考えました。
道路側からカフェ&ダイニングとホテルのアプローチを門型のゲートで一体にデザインをつくり、そこをくぐり抜けるとエントリーコートとして植栽のある中庭が表れます。エントランスのアプローチである中庭は、カフェ&ダイニングの中庭としても使えるようにしており、中間期はサッシを開けて中庭とカフェ&ダイニングが一体空間となるようにしています。エントランスは建築のデザインコンセプトである『レイヤー=層』を柱巻の棚や吹抜けサッシの棚にも踏襲し、そこにローカリティーを感じるアートやオブジェを配しながら、建築デザインとインテリアデザインがシームレスに繋がるように意図しつつ、炭を流し込んだようなしっとりとした深みと艶感が光を映し込むタイルの床を使って、雨に濡れた路面に映り込む『しっとりと賑わう風景』を表現しました。
カフェ&ダイニングはDOYLE COLLECTIONの井上愛之氏を迎え、ホテルデザインに呼応したよりライブリーなデザインに仕上がり、客室は川上シュン & artless Inc.のブランディングによる大阪の風景を切り取ったモノクロアートのカーテンがインテリアの空気感をつくっています。

竣工年
2019年
部類
新築
業務
建築デザイン監修/インテリアデザイン
構造・規模
256室/S/14F
法定延床面積
5,645.05㎡