狸小路最西端に位置する北海道初進出のグランベルホテルです。２面道路に面していますが、あえて小さい道路である狸小路側をメインファサードとして、商業アーケードのエンドエリアに新しい顔をつくリました。2層に折り重なった木調ルーバーとガラスのファサードが ゲストを迎え、2階のダイニングテラスはホテルと街を繋ぐ空間になります。商業アーケードの終点にあらわれるホテルのエントランスラウンジは、ここまで来た人がたどり着ける特別なラウンジ感でゲストを迎え入れます。デザインテーマは『Wood＆Steal』『Heartwarming＆Cozy』『到達LOUNGE感』。木質とスチールとコンクリートで構成された空間に柔らかいフォルムの家具を設置し、心温まる大きなリビングのようにしています。 2階のダイニングレストラン＆バーは1階ラウンジと階段でつなぎ、シームレスなラウンジ感を演出しています。バーカウンターはオニキスの石をスライスしたボトル棚を照明で光らせ、この空間の重心に設置してゲストの集う場所をつくっています。客室内は馴染みのあるシナ材をあしらった木壁に、動物のワイヤーアートとカジュアルファブリックのヘッドボードが温かみのある居心地感をつくり、ワイヤーアートがそのまま電線になっているかのように天井から吊られた照明が客室を柔らかく照らしています。最上階には内風呂と露天風呂がつながる、中庭のある大浴場をつくり、露天風呂は外周を壁で囲い、植物ともに札幌の空を大きく眺め られるようにしています。