OMO5東京五反田 by 星野リゾート
「テンションあがる『街ナカ』ホテル」をコンセプトに全国に17施設展開するOMOブランドとしては初のビルイン型ホテルとなったOMO(おも)5東京五反田 by 星野リゾート。
ビルイン型の高層階眺望を活かせる強みと、地域との密着性を大切にしているOMOの強みを併せ持つために、14階部分には風と眺望が気持ち良いルーフテラスをつくり、そのテラスを囲うように共用部を配置して五反田ローカリティーを落とし込んでいきました。
飲食や物販などの小規模店舗、高架下の商業施設、五反田バレーと呼ばれるビジネス拠点など、多種多様な要素が『ごちゃっ』と集積している街でもある五反田。その全体感をそのまま【GOTchANDA/ゴチャンダ】というコンセプトにすることで、OMOの独自性を明快に向上させることを試みています。トレッスル橋を見上げた印象、レトロ飲み屋のカラフルな色づかい、街の雑多な構成などをプランやデザインに変換しつつ『ゴチャンダという一つのデザイン』に融合させ、OMOベースと名付けられたロビーラウンジを中心に、フロントやカフェ、ショップ、ゲストラウンジ、ルーフトップテラスなどの機能がシームレスに繋がる空間を創出しました。
一方客室は、共用部から続く『ゴチャンダローカリティーでワイワイ感をつくる』をコンセプトとし、カーテンウォールサッシから見えるダイナミックな景色を背景にしたデイベッドを設置したり、2段ベッド下を団らんスペースにするなど、多人数での利用ニーズも考慮した機能性を取り込んでいます。そこに街の雑多感を表現したパッチワークファブリックやシェルフ、ネオンからイメージした照明を重ね合わせて、OMOの醍醐味である皆でワイワイ過ごす感覚とゴチャンダローカリティーを同時に体験できるようにしました。
- 竣工年
- 2024年
- 部類
- 新築
- 業務
- インテリアデザイン
- 構造・規模
- 188室/S/14〜20F
- 法定延床面積
- 9,796㎡
- メディア掲載
- 商店建築 2024年8月号