GREENITY IWATAは、開業から半世紀を迎えた磐田グランドホテルの建て替えによって生まれ変わりました。長い間地元から親しまれてきたホテルをどう生まれ変わらせるかを考え抜いた形として『GRAND COMMUNITY』という言葉をキーワードに、次の100年を地元とともに歩むホテルをつくることになりました。

磐田原台地を庭園として地元に開放し、庭園と一体化したオープンなホテルのあり方に呼応するように、風と緑と大地がホテルの中に入り込み、そこでコミュニティーが生まれるような場所になるようにインテリアのデザインや家具・照明をデザインしています。また旧磐田グランドホテルの象徴でもあったGRAND HOTELの機能やシークエンスを継承しつつ、階段やバーカウンター、シャンデリアの『GRANDらしさ』を現代的に再解釈して、コンテンポラリーなグランドホテルのコミュニティースペースを提供しています。
客室には緑や風を表現するラグ・アート・ファブリック・照明をデザインし、共用部の印象を客室でもシームレスに繫がるような世界観をつくっています。また全ての部屋のサッシからの景色を最も大切にし、カーテンがサッシに干渉しないような90度曲がるカーテンを採用し、ホテルゲストが部屋に入った瞬間の地域景観への没入感をつくりだしています。スイートフロアの水まわりには半露店風呂を設置して、源泉を楽しめるようにしたり、サウナを設置するなど、客室内でのウェルネス効果を体験するプランニングとデザインになっています。各部屋のアートも遠州の伝統工芸作家とコラボレーションし、GREENITY IWATAのコンセプトを昔ながらの工芸技術で新しく表現しています。