WITH SEA 真鶴

WITH SEA 真鶴

アイコニックな真鶴集落リゾート

海と山に挟まれた小さな海辺の集落。その風景の中に、三つのヴォールトが並ぶように計画した海辺の滞在空間です。
建築の主題としたのは、目の前に広がる海との距離を、限りなく近づけること。道路を挟んだ先にある海へと視線と空間を導くため、建物全体を海に向かって伸びるヴォールト状のコンクリートシェルとして構成しました。大きく弧を描く天井は壁と屋根の境界を曖昧にしながら、その曲線を海側の大開口まで連続させ、室内にいながら外部へと吸い込まれていくような奥行きをつくり出しています。海側のファサードは二層分の高さを持つガラス面として開放し、水平線、空、刻々と変化する光を室内へ取り込みます。吹抜けを介して上下階の視線をつなぐことで、リビングだけでなく上階においても、常に海の存在を感じられる構成としました。素材は、力強い打放しコンクリートを骨格として現しながら、内部には木や左官、ファブリックなど触覚的で温度のある素材を重ねています。無機質なシェルと柔らかなインテリア、青い海と空。その対比によって、建築の輪郭を際立たせながらも、過度に主張することなく風景へと溶け込ませました。ここで目指したのは、朝の光、波の動き、空の色、潮の気配までを日常の中に引き込み、海とともに時間を過ごすための場所です。

竣工年
2024年
部類
新築
業務
建築設計監修
構造・規模
3室/RC/2F
法定延床面積
109㎡